第153章 小泉さんと一緒に出張?

その夜、南雲玲奈は年明けからずっと続いていた、いちばん機嫌のいい気分のまま、ぐっすり眠った。

翌朝、目を覚ましてすぐ――銀行からの入金通知が届く。

画面に並ぶゼロの列を見て、玲奈は思わず目を瞬いた。

横尾グループの賠償は10億のはず。

なのに、口座に入っているのは7億。

玲奈は藤井一輝にメッセージを送った。

「? このお金、なんで私に? 会社に入れる分じゃないの?」

中島美奈が会社の処方を盗んだせいで、被害を受けたのは会社だけじゃない。自分だって同じだ。

それでも玲奈は、賠償金を自分のものにしようなんて、最初から考えていなかった。

返事はすぐ来た。

「会社の損失分は俺が先...

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